日本歯科産業学会は1,986年に初代会長川原春幸先生によって歯科器材臨床研究会の名称で発足した。その後1990年に日本歯科産業学会と改組し1996年には年2回の機関誌発刊となり現在に至っている。
歯科では脱灰されたう歯は補填物で補う以外方法がなく、ここに歯科材料の特殊性がある。
すなわち、医科における“薬”と似ており歯科においては“材料”がこれに相当し、この点からも歯科材料の重要性が理解されることと思います。すなわち薬の選択を間違えるとまったく治らないと同様に、材料を間違えるとその治療は失敗に帰すこととなる。この点は硬組織以外の口腔粘膜や口腔内諸器官は自然治癒が見られることと大きく異なる点である。そのため歯牙に補綴するものは毒性がなく、歯とともにすり減り、色が歯に似ていることなどが必要要求事項としてあるが、これらをすべて満たしているものはいまだなく、ここに研究や工夫する余地がある。これらのため産学が共同で開発研究する必要があり、この学会は主として歯科産業の業者の方々の研究開発を支援し、より良い材料や機械を開発することを目的としたものである。
したがって業者の開発した機械、器具、材料をチェックする機構が必要であり、今回これを立ち上げることにしました。そのためチェックしていただく歯科医院の先生や歯科技工士、歯科衛生士の方々が必要となり、会員の先生方でこれら新製品をチェックしていただき学会誌に発表し、それと同時にホームページにも掲載することにしております。これについては公平性を必要とするため、当学会の事業として行うことにしています。これら製品チェックをした結果の発表を早期にするため学会を年2回すなわち7月末と1月中旬に開催致しますので、新製品やチェック結果の素早い公開が可能となると考えております。
この機関誌は日本歯科産業学会誌(Journal of Japanese Society for Dental
Products)とよび、総説、原著、臨床、技術論文などを収載しているが、特に賛助会員からの最新の機械器具、材料、テクニックなどを紹介する技術論文の項目が設けてあり、これが大きな特徴となっている。一方、本学会機関誌はISSN、CODENに登録され、また医学中央雑誌(1998年7月、第10巻2号から)にも収録されており、2005年4月からは、メディカルオンライン(http://www.meteo-intergate.com/)に掲載されることになりました。このメディカルオンラインからは、学会誌に掲載された論文をpdfファイルで有料にてダウンロード可能です。
また、日本歯科産業学会会報が年2回発行され、主に会員に学会情報を速やかに提供する役割を担っている。
このような作業を通して機関誌の今後さらなる充実をはかりたいと考えています。本学会に対しご支援をお願い申し上げます。